WAON POINTの各種仕様

最終更新:2022/6/29

口座の仕様

1つのWAON POINT口座にひも付けできるカード

WAON POINT口座」は本稿で便宜上名付けたものです。以下「WAON POINT口座」は「WP口座」と略記しています。

1つのWAON POINT口座にひも付けできるカードは以下のとおりです。

  • イオンカード:1枚のみ
  • WAON POINTカード:複数枚
  • 電子マネーWAON (モバイル端末のWAONを含む。イオンカード付帯WAONは以下に記述):複数枚

上記は合計で50枚までひも付けできます。一度ひも付けしたカードは登録解除ができません。

WP口座を統合することもできます。条件は登録した個人情報が合致することと、統合後のWP口座が上記のひも付け可能カードの要件を満たすことの2点です。

イオンカード付帯の電子マネーWAONは、イオンカードのひも付けを行うと同時に自動で同じWP口座にひも付けされます。イオンカード付帯のWAONのみをひも付けるといったことはできません。

ひも付けの設定は以下からできます。

  • smart WAONのサイト
    上記3種類のひも付けができます。
  • iAEONアプリ
    イオンカードとWAON POINTカードのひも付けが可能であり、Android版のみモバイルWAONのひも付けも可能です。

WAON POINTの有効期限

WAON POINTでは1年間のポイント加算期間ごとに有効期限が設定される仕様となっています。ポイント加算期間の起点月はポイント初回進呈月の翌月となっており、起点月の1日から1年間がポイント加算期間となります。なお初回のポイント加算期間のみ、ポイント初回進呈日から1年後の月末がポイント加算期間となります。ポイントの有効期限はポイント加算期間最終月の1年後の同じ月の月末です。

(例)ポイント初回進呈日が2020年9月10日であった場合

ポイント加算期間の起点月は10月、最終月は9月です。

  • 2020年9月10日~2021年9月末日に付与されたポイント
    2022年9月末日まで有効
  • 2021年10月1日~2022年9月末日に付与されたポイント
    2023年9月末日まで有効
  • 2022年10月1日~2023年9月末日に付与されたポイント
    2024年9月末日まで有効
  • 以下同様に繰り返し

ポイント加算期間の起点月が異なるカードどうしを一つのWP口座に統合した場合

統合を行ったときにログインしていたWP口座のポイント加算期間の起点月に統一されます。以下は一例です。

  • WAON POINTカード:9月
  • イオンカード:4月

ポイント加算期間の起点月が上記であるとき、WAON POINTカードを登録したWP口座にログインのうえイオンカードを統合すると、ポイント加算期間の起点月は9月に変更されます。統合したカードに保有ポイントがある場合は統合日を付与日として扱い有効期限が再設定されます。

電子マネーWAONのポイント

電子マネーWAONのポイントもほぼ同様の仕様となっていますが、電子マネーWAONの場合ポイント加算期間の起点月は初回チャージ月の翌月となります。

各種Webサービス・アプリ

smart WAONアカウント

ログイン方法は現在設定できる方法で3種類あります。

  • smart WAONウェブID
    smart WAONのサイトのみで利用できるログインID。
  • iAEON会員 (iAEONのログインID)
    イオンショップ、イオンネットスーパーなどで利用できる共通のログインID。
    2022年6月から利用可能となった。イオンスクエアメンバーIDからこちらへ2022年中に統合される予定。
  • イオンスクエアメンバーID
    イオンカードの会員サイト (暮らしのマネーサイト・イオンウォレットアプリ)、イオンショップ、イオンネットスーパーなどで利用できる共通のログインID。

イオンカードの会員サイト

Webは「暮らしのマネーサイト」、スマホアプリは「イオンウォレット」を名乗りますが、いずれも同一のシステムです。

電子マネーWAONチャージ

イオンカードの会員サイト上では、複数枚のイオンカードに貯まったWAON POINTを合算して1枚の電子マネーWAONにチャージすることはできないと思われます。以下で述べる「複数枚のイオンカードに貯まったWAON POINTを1つの口座にまとめる方法」からWAON POINTをまとめれば可能です。
ときめきポイント時代は電子マネーWAONのポイントに交換ができ、なおかつ複数カードを合算して交換が可能でした。

商品などへの交換

複数枚のイオンカードに貯まったWAON POINTを合算して交換可能です。上限の枚数は不明です。

iAEONアプリ・iAEON会員コード

AEONアプリにはiAEON会員コード機能が搭載されており、コード提示でWAON POINTの付与・利用ができます。

iAEONアプリからイオンカード、WAON POINTカード、モバイルWAONの登録を行うと、iAEON会員コードがそれぞれのWP口座にひも付けされます。ひも付けの設定は端末のアプリ内で保持されているため、アプリのアンインストールやデータの削除を行うとひも付け設定は削除されます。

iAEON会員コードは5分間有効のワンタイム方式であり、4300から始まる32桁の番号がエンコードされています。番号の下4桁は固定されていますが、イオンカードを変更した場合や、アプリをインストールし直してカードを再登録した場合は別の番号に変更されます。

iAEONアプリに登録のイオンカードを変更すると、iAEON会員コードのひも付け先が変更後のイオンカードのWP口座に変更されます。なお、イオンカードの変更は1日1回に制限されています。

モバイルWAONWAON POINT→電子マネーWAONポイントへのポイント交換は、モバイルWAONにひも付いているWP口座からのみ可能です。iAEONに登録のイオンカードを変更してもモバイルWAONのポイント交換元となるWP口座は変更されず、モバイルWAONに既にひも付いているWP口座が維持されます。

iAEON会員コードはsmart WAONサイトのカード一覧には表示されないため、登録カード上限50枚の中にはカウントされないものと思われます。

WAON POINTのおまとめができませんでした」のエラー

WAON POINTのおまとめができませんでした」「iAEONに登録可能なイオンカードは1枚のみのため、ご入力いただいたイオンカードを登録できません。(6213)」というエラーが出ることがあります。これは、最初に登録を行ったカードのWP口座に既にイオンカードがひも付けされていて、そこに別のイオンカードがひも付けされたWP口座を登録しようとした際に出るエラーです。以下は例です。

  • ① イオンカードA⇔WAON POINTカードA
    ② イオンカードB⇔WAON POINTカードB
    smart WAONでのひも付けが上記であり、iAEONにイオンカードAを登録している状況で、WAON POINTカードBを登録しようとした場合
  • モバイルWAONとイオンカードAはsmart WAONでひも付けており、かつiAEONにはイオンカードBを登録したという状況で、モバイルWAONを登録しようとした場合

WAON POINTカードとして利用できるアプリ

iAEONアプリ以外では以下のアプリにWAON POINTカード機能が搭載されており、バーコード提示でポイント付与・利用ができます。

アプリからイオンカード、WAON POINTカード、電子マネーWAONの登録を行うと、それぞれのWP口座にひも付けされます。ひも付けの設定は端末のアプリ内で保持されているため、アプリのアンインストールやデータの削除を行うとひも付け設定は削除されます。

バーコードは5分間有効のワンタイム方式であり、109から始まる16桁の番号がエンコードされています。番号の下4桁は固定されていますが、登録カードを解除し再設定した場合や、アプリをインストールし直してカードを再登録した場合は別の番号に変更されます。

いずれのアプリも「バーコードは当アプリを提供している当社店舗のみでご利用可能です」との注意書きがありますが、共通POSであればどの会社でも利用可能であると思われます。実際に筆者がイオンリテールのフルセルフレジでダイエーアプリのバーコードを試したところ利用可能でした。

iAEON会員コードと同様、これらのアプリはsmart WAONサイトのカード一覧には表示されないため、登録カード上限50枚の中にはカウントされないものと思われます。

なおsmart WAONにもアプリがありますが、そちらにはポイントカード機能は搭載されていません。

POSまわりの実装

共通POS・テナントMP端末で使用できるカード

共通POS

  • WAON POINTカード (磁気・バーコード)
  • イオンカード (磁気)
  • iAEON会員コード (バーコード)
  • WAON POINTカード機能を有するアプリ (バーコード)

オムロンMP

  • WAON POINTカード (磁気)
  • イオンカード (磁気)
  • iAEON会員コード (バーコード)

オムロンMPではバーコードはiAEON会員コードのみ利用可能です *1

ヴィンクスMP

  • WAON POINTカード (磁気・バーコード)
  • イオンカード (コンタクトレス・接触IC・磁気)
  • iAEON会員コード (バーコード)

ヴィンクスMPはカード読み取り時、磁気・接触IC・コンタクトレス・バーコードがすべて同時待ち受けとなっています。バーコードはiAEON会員コードのほか、WAON POINTカードのバーコードでも利用可能です *2

クレジットIC化に伴うイオンカードWAON POINT処理

従前イオンカードではWAON POINT番号にPAN (クレジットカードの番号) を流用していましたが、クレジットIC化に伴いPANに1対1でひも付く固有のWAON POINT番号が付番されたようです。一種のトークン化といってよく、以下のような仕組みと予想されます。

イオンカードの磁気やICには固有のWAON POINT番号が記録されていないため、このような仕組みにせざるを得ないと思われます。また、同じ磁気読み取り処理であるWAON POINTカードやオーナーズカードよりも処理速度が遅い点からも、上記のような処理を行っているものと思われます。

レシートに印字されるWAON POINT番号

イオンカード (磁気読み取り)

  • 共通POS
    • イオンカードのPAN下4桁
      「ポイント付与対象金額があるとき」もしくは「ポイント利用をしたとき」のみ表示されます。
    • イオンカードのPAN6桁目
      「お釣り」の上に「ID: X000」と表示されます。この項目はイオンカードを磁気読み取り (カードスワイプ) すれば必ず表示されます *3
  • オムロン
    • イオンカードのPAN下4桁
    • WAON POINT番号下4桁
  • ヴィンクス
    WAON POINT番号下4桁

上記の仕様から考えると、連動先にはトランケーション済みのPANとセンターから取得したWAON POINT番号の両方を返しているものと思われます。

WAON POINTカード (磁気読み取り)

  • 共通POS
    カード番号の下4桁
    「ポイント付与対象金額があるとき」もしくは「ポイント利用をしたとき」のみ表示されます *4
  • オムロン・ヴィンクス
    カード番号の下4桁

バーコード・アプリ

  • 共通POS
    バーコードの下4桁
    「ポイント付与対象金額があるとき」もしくは「ポイント利用をしたとき」のみ表示
  • オムロン・ヴィンクス
    バーコードの下4桁

小ネタ

複数枚のイオンカードに貯まったWAON POINTを1つの口座にまとめる方法

  1. それぞれのイオンカードでsmart WAONアカウント (smart WAONウェブID) を作成する
  2. 作成したsmart WAONウェブIDを家族設定する
  3. WAON POINTを家族でシェア」からWAON POINTを送る

家族設定は設定者含め15人 (ID15個) までできます。

「イオンスクエアメンバーIDまたは外部サービスIDでログインされているご家族はグループの作成、参加ができません。」と公式サイトでは謳われていますが、イオンスクエアメンバーIDが設定者になることは可能 (グループ作成は可能) でした。おそらく、イオンスクエアメンバーIDはグループ参加が不可であると思われます。

筆者の例

【1】イオンスクエアメンバーID・家族設定の設定者

【2】smart WAONウェブID・【1】の家族設定に追加済

【3】smart WAONウェブID・【1】の家族設定に追加済

  • KASUMIカード

*1:オムロンMPでWAON POINTカード裏面のバーコードを試したところ通りませんでした。

*2:ダイエーアプリなどにあるWAON POINTバーコードが利用できるかは不明です。

*3:クレジットIC化前はPANの6~9桁目が表示されていました。

*4:以前 (少なくともWAON POINT付与基準変更前まで) は「お釣り」の上に「ID: XXXX」の形式でカード番号の6~9桁目が表示されていましたが、現在は表示されません。