JR東日本グループSCの決済端末

最終更新:2023/5/28

導入システム

東芝テック

JR東日本グループSCの決済端末・東芝テック - 備忘録用

セレオを皮切りに2019年11月から順次導入が進められていましたが、2023年3月に行われたCoCoLoの機器更新をもって導入が完了したものと思われます。

機器構成

磁気読み取りはJT-R600CR側ではなく操作端末側の磁気リーダーで行います。*1

操作端末には以下のパターンがあります。

  • MP-10単独
  • POS連動MP-10
  • 指定POSターミナル
  • セミルフレ
MP-10単独

【P登録→決済】MP-10 SC Core

POS持込のテナントではこのパターンになります。

JRE CARDなどJREP機能付ビューカードクレジット取引時の操作

JREP機能付ビューカードのクレジット取引はテナントや係員により操作がまちまちであり、以下の3通りの操作方法があります。

  1. P登録でIC差込→クレジット
  2. P登録を省略→クレジットIC差込→クレ取引後のP登録確認ではいを押下
  3. P登録で磁気読取→クレジットでIC差込

カードの操作が1回で済むのは1.と2.です。いずれの操作方法でもポイントは正しく付与されます。

POS連動MP-10

【決済→P登録】指定POSターミナルとMP-10 SC CoreのPOS連動構成

導入例

  • エキュート (QT-100 ShopWorks Pro)
  • 食品売場集中レジ (PrimeStore)
指定POSターミナル

【P登録→決済】QT-200 ShopWorks 7G

導入例

  • 東京駅
  • グランデュオ

MP-10は設置されないパターンで、JT-R600CRなどの周辺機器はPOSターミナルに直接接続されています。

セミルフレ

グランデュオでは食品売場の集中レジにPrimeStoreのセミルフレジが導入されていますが、やや特殊な構成となっています。

  • 登録機:POS連動構成のMP-10
    精算機で取り扱えない業務はJRE POINT付与も含めここにあるMP-10で取り扱う
  • 精算機:JT-R600CR単体
    現金、クレジット (JRE CARD以外)、交通系が取り扱い可能

(操作例)

  • 他社クレジット・JRE POINT付与の場合
    1. (POS)商品登録→小計→ポイント登録宣言 (ここではまだMP-10は起動しない) →精算機送信
    2. (MP-10)ポイント付与起動・付与操作・ポイント伝票出力
    3. (顧客)精算機で会計
  • QR決済・JRE POINT付与の場合
    1. (POS)商品登録→小計→ポイント登録宣言 (ここではまだMP-10は起動しない) →MP-10決済送信
    2. (MP-10)決済操作・決済伝票出力
    3. (POS)結果受信・レシート出力
    4. (MP-10)ポイント付与起動・付与操作・ポイント伝票出力
導入可能な決済サービス

参考:https://www.jreast.co.jp/press/2019/20191108_ho01.pdf

アトレ・富士通

JR東日本グループSCの決済端末・アトレ - 備忘録用

機器構成
導入可能な決済サービス

ポイント付与は決済操作をした後に行いますが、JREP付ビューカードではクレジット決済完了後にポイント付与処理が自動で行われ無操作で付与操作が完了する仕様となっており、カードの操作は1度で完結します。

ルミネ・NEC

JR東日本グループSCの決済端末・ルミネ - 備忘録用

機器構成

外径の大きいロール紙に対応するためのアタッチメントが端末の後ろ側面に取り付けられており、設置面積が標準より縦長になっています。

電子サインパッドが接続されておらず、サインは紙伝票になります。

導入可能な決済サービス
  • クレジット (接触IC/MS)
    V,M,J,A,D,D
    ルミネカード, VIEW, SMCC/VJA, UC, MUFG, セゾン, イオンクレジット, 楽天
    エムアイ (大宮、北千住、新宿、ルミネエスト新宿、横浜、荻窪のみ契約あり)
    東武カード (池袋のみ契約あり)
  • 銀聯 (MS)
    IC対応しておらず、強制磁気扱いとなります。磁気読み取りはJT-R600CRではなくSHOPCRAID側で行います。
  • 交通系IC
  • コード決済
    Alipay, WeChat Pay
    d払い, PayPay, au PAY, 楽天ペイ, J-Coin Pay
    国内コード決済におけるポイント付与などの施策は対象外となっています。
  • JRE POINT支払い (バーコード)
    JRE POINTは、アプリバーコードによるポイント支払いのみ可能であり、物理カードでのポイント支払いはできません。またポイント付与はされません。

JRE POINT番号について

JRE POINT番号 (JREP番号) は16桁の番号で、カード種別ごとに上4桁~8桁が固定されています。*2*3

  • JREP付ビューカード:2000-0000-xxxx-xxxx *4*5
  • JRE POINTカード:0002-xxxx-xxxx-xxxx
  • アトレカード・ボックスヒルズカード:0007-xxxx-xxxx-xxxx
  • JRE POINTアプリバーコード:9100-xxxx-xxxx-xxxx
    バーコードにこの番号がエンコードされているわけではなく、92から始まる16桁の番号が利用毎に発行されエンコードされます。ポイント伝票にもバーコードにエンコードされている番号が表示されます。

この記事の中で登場するJREP番号下4桁とそのカード種別は以下の通りです。

  • 7866:JREP単機能 (JRE POINTカード)
  • 1671:VIEW付帯JREP (ビックカメラSuicaカード)
  • 7920:JRE CARD
  • 上記以外:JREPアプリ (バーコード)

*1:JT-R600CRの電源ランプが橙点灯である点も特徴です。通常クレジットが利用できるJT-R600CRは電源ランプが緑点灯 (=JT-R600CR内部の暗号化機能が有効) ですが、東芝テックの構成では橙点灯であることからカード情報なども暗号化せずそのまま操作端末とやりとりしているものと見られます。なお、富士通NECの構成ではJT-R600CRの電源ランプは緑点灯であり、磁気カードもJT-R600CR側で読み取ります。

*2:参考:https://www.atre.co.jp/message/detail/108354/

*3:参考:https://www.atre.co.jp/message/108354/cms_files/JREPOINT_number.pdf

*4:当方所有のビューカードはいずれも上8桁まで同一でした。

*5:アトレビューSuicaカード、ペリエビューカードなどの駅ビルカードはJREP番号がPANとなっています。なお、2000から始まるJREP番号も付与されており、各種手続きはどちらの番号でも可能なようです。